2014年急騰

2014年に大化けした6銘柄をおさらい

ここまで6回に分けて、今年急騰した6銘柄の初動を分析してきました。
6銘柄の選考基準は、2014年に株価が約8倍以上急騰したこと、そして投資家の注目を集めていた銘柄です。 注目されていたかどうかは、株価アルゴリズムのアクセス数を参考にしました。
シリーズ最終回である今日は、大化けする銘柄の初動時における共通点をまとめたいと思います。
そして、今後どうやって大相場の初動に乗ればよいか、その具体的な投資手法を書きたいと思います。

初動時の6つの共通点

大化け銘柄の初動時の特徴とその共通点をまとめると、以下のようになります。

1. 株価の急上昇には前兆現象がある

前兆現象
突然、連続でストップ高をし続け、そのまま天井をつけ、買い場なんてありませんでしたよ…というようなチャートは、実際ほとんどありません。今回の6銘柄の中では、1銘柄もありませんでした。 どの銘柄も必ず事前に初動(株価急騰における初期段階)がありました。 ここで買えば大相場に乗ることは十分に可能といえます。我々個人投資家にも買い場がしっかりと与えられているんですね。

2. サプライズがある

サプライズ
株価上昇の材料が、投資家の想定外だった時に株価は大きく動きます。 いわゆる業界に激震が走るようなポジティブサプライズを株式市場は好みます。 ミクシィの決算予想の数字は想定外だったように、大化けする銘柄にはサプライズがよく見受けられます。 驚きの度合いを調べるのは難しいですが、YahooTextreamのような掲示板が参考になるでしょう。

そして、このようなケースでは、チャート分析やテクニカル分析が無力となり、 全員参加型のとんでもないお祭り騒ぎに発展することがあります。 当然、その場合はキャピタルゲインも青天井になるでしょう。

3. 初動時にストップ高

ストップ高
今回検証してわかったのですが、6つのすべての銘柄で、初動時にストップ高がありました。 本格的な株価急騰よりもずっと前に、好材料が出ていて、それを素直に好感して1~2回ストップ高していたのです。 その何日も後に、本格的な株価急騰が訪れていたのです。 これはとても分かりやすい買いシグナルといえます。

4. 高値圏でもみ合う

よくある急騰パターン
そしてストップ高した後は、たいていしばらくの間は値動きも激しく、乱高下します。 その際、株価は一時的に急落もしますが、 元の株価水準までは下がらず、高値圏でヨコヨコに推移しているのが特徴です。 その後に、初動時の高値をブレイクし、本格的な株価急騰を迎えます。(ここで売り抜けます) 6銘柄ともすべてこの急騰パターンでした。

5. 新しく未知の相場テーマである

iPad
2014年で言えばスマホアプリやIPV6といった、比較的新しく、まだ人類があまり経験したことのない未知な相場テーマを持つ銘柄が急騰しました。 「未知のテーマ」=「夢が無限に広がる」、ということで株価がオーバーシュートして急騰しやすい傾向にあります。 また株の初心者の方は、この時「まだ噂程度だし、利益も不透明だし…」といって材料を軽視することがあります。しかし、むしろそんな怪しい時の方が株価は騰がるのです。 株は「噂で買い、事実で売る」とは有名な投資の格言です。

6. チャートは高値圏であるように見える

高値圏
”初動”とはいえ、その当時としては、すでにかなり急騰しているので、日足チャート上ではすでに高値圏であるように見えるのも大きな特徴です。 高値で買いにくいという投資家心理も、大相場を効率的に掴むには邪魔な心理なのです。

株は「安く買って、高く売る」ものだと思っていませんか? もし、あなたが短期売買で、効率よく稼ぎたいと思っているのなら、 株は「高く買って、もっと高く売る」が基本です。 今日の高値は明日には安値になるかもしれません。

大化け銘柄の探し方

では具体的に、これからどのようにして、ビッグウェーブを形成する銘柄を見つけていけばいいでしょうか?

ストップ高銘柄を調べる

まずは、分かりやすいシグナルとしてストップ高に注目しましょう。 毎日ストップ高銘柄を調べればいいのです。 ストップ高の銘柄は、以下のページで毎日調べることができます。
ストップ高銘柄一覧
ストップ高銘柄(一時ストップ高も含む)

ストップ高になった材料を調べる

そしてなぜストップ高になったか、株価が上がった理由を調べましょう。yahooファイナンスや、各種ニュースサイトの他、YahooTextreamのような掲示板や2チャンネルなどの個人投資家の生の反応も大いに参考になるでしょう。 また、このブログでも「ストップ高銘柄の材料チェック」という記事を毎日投稿していますので、 当ブログも毎日チェックすることをお勧めします。

すぐに買わずに数日様子を見るのもアリ

実際、大相場のダマシも多いので、サプライズな好材料の出たお宝銘柄だといって、すぐに成り行き買いで注文を出すというのは、 リスクが高すぎます。高値を買うということは、買った瞬間に暴落なんて普通にありうるということです。 そのため、こういった銘柄を見つけたら、まずは監視対象とし株価の動向を毎日見守り、 そして、高値圏でのもみ合いになるのを確認したら、まずは打診買いを入れ、初動時の高値をブレイクしそうな時に徐々に追撃買いをしていくと、 リスク分散をしながら効率的に大相場に乗れると思います。

初動検知サービスを利用する

銘柄の初動を検知する、以下のような無料サービスが役に立ちます。よく見るページはブックマークしておきましょう。

おわりに

2014年の急騰銘柄の初動分析を連載してきましたが、
大化けする銘柄の特徴として基本的なセオリーは、来年以降もそれほど変わらないと思います。
来年の株式相場を勝ち抜くヒントになれば幸いです。

それでは来年も株価上昇を祈願して!
よいお年をお迎えください。